現在、ポケモンコロシアム/XDのRTAでは、外部ツールを用いた乱数調整が盛んにおこなわれています。
この記事では乱数調整用ツール「GC-pokemon-RNG-manipulation-assistant」の使い方を紹介します。
・何ができるツールなの?
エーフィ(ブラッキー)/イーブイの個体を事前に確認し、超高個体で強力なめざパを持った個体を狙って出すことが可能になります。
アリゲイツやマグマラシ、ヒメグマの乱数調整はできません。が、引いた個体が該当するシードを検索し、詳細なステータスを特定することはできます。
※注意
あくまでRTAに適したエーフィ/イーブイの乱調とワニマグ熊の特定に使うツールです
レアポケモンを乱調する目的には使えません
XD技とかコロシアムスイクンとか色違いが欲しい人は他をあたってください
僕に聞かれてもなんもわかりません
・ツールの導入
早速ツールを入手しましょう。
https://github.com/aldelaro5/GC-pokemon-RNG-manipulation-assistant/releasesでダウンロードできます。フリーソフトです。
バージョン1.0.2を使います。
ここから自分の使うOSのものをDLします。今回は「Windows.zip」をDLします。
できました。ついでに展開もしちゃいました。
そしてもう2つ大事なものをDLします。
先ほどのサイトから、「colo.precalc.extract.in.program.directory.zip」と「xd.precalc.extract.in.program.directory.zip」をDLしてください。ちょっとデカいので数分かかるかも。
コロシアムかXDのどちらかしか使わない場合は片方だけでも(多分)問題ありません。
2つがDLできたら、先ほどの「Windows.zip」のルートフォルダに、DLした「colo.precalc…」と「xd.precalc…」を入れてください。
この状態になっていればおk。これでツールの導入はばっちりです。
・起動してみた
起動してみました。英語ばっかりですね。
この状態になっていればおk。これでツールの導入はばっちりです。
・起動してみた
起動してみました。英語ばっかりですね。
このツールはコロシアム/XDの兼用です。まずどちらかを選択しましょう。
ここで選べます。 今回はXDで。
・使ってみる ステップ1 初期シード特定
使っていきましょう。まずはXDを起動。ハードはGCでもWiiでもエミュでもいいです。
右端の「対戦モード」→「いきなりステーキ」→「コンピュータとバトル」を選びます。
この画面までくればおk。
次に初期シードの特定を行います。「さいきょう」を選んでください。
こんな感じの画面が出てきます。
一緒に進めながらきた人は違う画面が出てることに気が付くと思います。
多分パーティとHPが全然違うんじゃないでしょうか。
なんとこのパーティ、実はランダムです。起動時の乱数で変わっています。こいつを使って現在の乱数位置を完璧に割り出してやろうというわけです。
ツールに戻りましょう。
上の真ん中「Find your seed」を押してこの画面を出します。
注意書きは何でもいいのでスキップします。
そしてこの画面。 ここに先ほどのパーティの上の2匹を打ち込みます。
今回はミュウツーとフリーザーですね。 といっても英語じゃ名前が分からないと思うのでちょっとだけ解説。Articuno=フリーザー Zapdos=サンダー Moltres=ファイアー Kangaskhan=ガルーラです。(さすがに他のやつ解説いらんでしょ)
最初の名前が選べたら「Next Pass」を押して次のパーティを入力していきます。
ちょっと変わりましたね。HPが入力できるようになりました。
次のパーティをどうやって出すのかというと、「B」→「さいきょう」です。
出しました。
そうしたら、上の2匹の名前+4匹のHPを正確に入力してください。
入れました。「Next Pass」で次に進みます。
次のパーティを入力しました。「Next Pass」…の前に(n results)を見てください。
さっきのパーティを入れた段階ではすごい数字が出てましたが今は5になっています。この(n results)は、「今までに入力したパーティが出てくる乱数の候補が残りnだけある」という数字です。現状だと5通り考えられるわけですね。
ちょっと話が戻りますが最初に「XD.precalc…」をDLしたと思います。あれはこのゲームの初期乱数を全て網羅したファイルで、今行っている作業はその中から検索をかけている状態です。あれがないと動きません。
作業に戻りましょう。「Next pass」。
こんな感じで「End」が出ればおkです。これで初期シードの検索、特定が完了しました。
今回は3回でしたが、もっと回数がかかる時があります。その場合は上の画像のような表示が出るまで同じ作業を繰り返してください。たまに(n results)の数字が減らない時がありますが気にせず続けてください。そのうち「End」が出ます。
もう一つ重要なポイント、特定が完了したら、XDは一切操作しないでください。
・使ってみる ステップ2 個体選定
ここまででシードの特定は完了。あとは欲しいイーブイをツモるだけ…ではありません。
まずは欲しいイーブイが出てくる乱数がどこにあるのかを特定していきます。
先ほどの「End」から進むとこんな画面が出てきます。 これはそれぞれのフレームに応じたイーブイのステータスが示されています。 この中から超絶強いイーブイを探します。
左上の「Settings」をクリック。こんな表示が出てきます。
CPU…のとこは何でもいいので飛ばします。
その下の数字、一番上を30~60くらいにしておきましょう。ここは待機する時間を決めている部分です。画像だと20秒ですね。日版と英版は計測開始のタイミングが違うため、待機時間の長さはあまり気にする必要はありません。1分待ってもいいなら60でも構いません。
更にその下、画像だと0、100になっているところも何でもいいです。
次に右端のタブ「Predictor(Pokemon XD…)」を開きます。このタブでどういう個体が欲しいのかを指定します。
またしても知らないアメリカ語満載ですね。ちょっとだけ解説。
IVs=個体値 nature=性格 HP(Hidden power)=めざめるパワー
Modest=控え目 Rash=うっかりや Mild=おっとり Quiet=冷静
C補正以外は割愛。(ググれば出ます)
今回は、控え目orうっかりやorおっとり+C個体値30or31+威力60以上のめざパ炎限定でいきたいと思います。贅沢ですね。
※訂正
めざ炎はC偶数じゃないと出現しないことに気が付きました cvめざ炎は存在しません
30以上でセットしておけば自動で弾いてくれますので、下の画像のように数字を入れてください
上のテキストは便宜上そのままにしておきます
できました。設定完了です。余計なところにチェックを入れないようにしましょう。
では「OK」を押して検索。緑になっているところは条件に当てはまり、赤は当てはまりません。一列全部が緑になっていれば合格です。
そしてこの画像はまだ全てのフレームの個体が表示されています。不合格個体を隠しましょう。上の真ん中あたり、「Hide unwanted predictions」にチェックを入れると…?
そして誰もいなくなった。 現状では30秒以内に条件を満たす個体は出現しないようです。
こんな時は左下、「Reroll」をクリックします。
その前に少し解説。先ほどのパーティーは一回ごとに中身が変わっていたと思います。あれは一度読み込みなおすたびに乱数を消費しているからです。この読み込みを「Reroll」と呼んでいます。
つまり「Reroll」を駆使して欲しい個体が出うるシードまで乱数を消費するわけですね。
一回「Reroll」しました。が、出ません。真ん中下の「Reroll count」が1になっています。
これで何回「Reroll」した後の乱数を見ているのかが分かります。
個体が出現するまで「Reroll」してみます。
してきました。13回目です。
緑色になっている個体をクリックしてください。
信じらんないくらい強いですね。ビビりました。
今回はこの個体でいいですが、例えばちょっと微妙な個体が来たとします(Sがめちゃ低いとか)。
そんな時は左下、「Store Seed」をクリックしましょう。これで一度その個体をストックして保留にできます。さらに「Reroll」で強い個体を探していきます。
出ました(22回目)。 どう見てもさっきのほうが強いですね。 やっぱり戻したくなっちゃいました。
右下「Restore seed」をクリックします。 無事にこの画面に返ってこられました。
せっかくなので今回はこの個体を狙います。
・使ってみる ステップ3 目押し
XDの操作に戻りましょう。先ほどの特定の後、この画面でとまっているはず。
ここからツールの指示通りに「Reroll」していきます。
注意するポイント、現在の「Reroll」は0です。特定までに行った「Reroll」はカウントしません。
1回
2回
割愛
13回
はい、13回パーティを読みこみ直し、「Reroll」が完了しました。一度ここでフレームの確認に戻ります
「Frame(seconds)」を見てください。316(5.26667)とあります。これは乱数が動き始めてから316フレーム(5.26667秒)後のシードにこの個体が出現するということです。
つまり、先ほどの「Reroll」が終わった状態から、乱数が進み始める画面で316フレーム待機してゲームを開始すればいい、というわけですね。
ではタイマーをセットしましょう。といってもフレーム単位で設定できるものでなければいけません。今回はブラウザで動かせるhttps://emtimer.mizdra.net/SimpleTimerを使います。
こんな感じ。
まぁ見たまんまですが一応使い方の解説。待機時間の秒をフレームに変え、指定された値を入力します(今回は316F)。開始を押したら進み始めます。ビープ音鳴らしたりもできます。うまく活用してください。
ではタイマーの準備ができたところでXDの操作に移ります。
タイトルに戻ってきました。まずこの画面まで進めてください。まだ「はい」を押さないように。この画面までは乱数を一切消費しません。
「はい」を押した瞬間から乱数が動き始めます。名前決定画面で「レツ」を選び、指定された時間だけ待機した後、1f目押しをします
この画面で待機
名前はデフォルトのものでないと乱数を消費してしまうので短い「レツ」を選びましょう。
では目押しスタートです。「はい」を押すと同時に(乱数用の)タイマーを開始してください。
タイマーの音が鳴ると同時に上の画像で「はい」を押し、同時に(RTA用の)タイマーを開始します。
オープニングはどうでもいいです。マンダは初手降参や。
操作ができるようになったらイーブイの個体を確認します。今回出たのはこいつでした。
誰?
君なんか写真と違わない?
はい。目押し失敗ですね。じゃあこの個体はなんなのかというと…
こいつでした。8f遅かったようです。残念。
目押しに失敗した場合、ソフトリセットして最初からやり直してください。初期乱数はまたランダムに決定されるため、もう一度特定から始める必要があります。
・最後に
画像多めにしたので見たまんまやれば大丈夫だと思います。もし何かわからない部分があれば何でも聞いてください。ヒメグマの個体特定とかコロシアムのほうは気が向いたら投稿します。